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増悪治療薬
(発作を抑える薬)とは

増悪治療薬(発作を抑える薬)は、毎日の薬(長期管理薬、コントローラー)に加え、発作が起きた時に使う薬です。

監修

昭和大学医学部 内科学講座
呼吸器・アレルギー内科学部門
主任教授

相良 博典 先生
監修の相良先生写真

発作が起きた時は
主に吸入薬を使う

毎日薬を続けていても、気温差や、ウイルス感染などをきっかけに喘息の症状が悪化して発作が起きてしまった時は、症状をしずめることが最優先になります。

主に使われるのは「短時間作用性吸入β2刺激薬」という吸入薬です1)。これは喘息の発作を抑える専用の薬で、狭くなった気道をすみやかに広げることで呼吸を楽にします。さらに患者さんの症状などに合わせて、「短時間作用性抗コリン薬」を併用することもあります。
また、発作時にも使うことができる長期管理薬もあります。主治医に相談して使用してください。重症度によっては経口ステロイド薬を使用する場合もあります。

増悪治療薬
(発作を抑える薬)の使い方

ぜん鳴(息をする際のヒューヒュー、ゼイゼイという音)や胸が締め付けられる感じなどの発作の症状が起きた場合、できるだけ早いタイミングで増悪治療薬を使用することが大切です1)。薬を使っても症状が良くならない場合は、受診することが勧められます。
患者さんによって重症化するまでにかかる時間はさまざまです。あらかじめ医師と発作時の対応について相談しておきましょう。

【出典】
1)一般社団法人日本アレルギー学会 喘息ガイドライン専門部会監修:喘息予防・管理ガイドライン2021,協和企画,2021

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